すいかのドラマ三昧

ギャグ回なのかな？
一応１２回だとすると、ほぼ折り返しなので、こう言う遊びを入れるのもありかと。
すっかり明智探偵事務所はたまり場になっている様です。
又、あの不敵なキャラのアケチが猫にうろたえるとは、人間誰でも弱点はあるものです。
しかし、影男に仕掛けられた爆弾を、もし、コバヤシ少年が解除しなかったらどうなってたんだろう？
実にピーキーな遊びをやるもんだ。(笑)

さて、今回の本編は寧ろ、エンディング曲の後のカガミとナカムラの会話でしょう。
従来は明智探偵＆小林少年率いる少年探偵団ｖｓ怪人二十面相でした。
つまり、怪人二十面相はあくまでも一人であったのと同時に、実に巧みに犯罪行為を行ったいた訳で、そんな二十面相を捕まえるのが物語りの大筋だったりした訳ですが、このアニメに関して言えば、今後、二十面相が複数人出てくる事が予想される為、様々な二十面相の犯罪との戦いになると言う事なので、従来ものとは随分物語の輪郭が違ってきます。
あと気になるのは、カガミに面会に来ていたナカムラさん。
なんか、彼も二十面相化しそうな感じがするのですが・・・。
でも、そうなるとちょっと救いがなくなっちゃうかな？




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正義感が強すぎる、或いは優しすぎるが故に、結果的に犯罪者になってしまうと言うのは良くある話で、有名なところではスターウォーズのアナキン・スカイウォーカーのダース・ヴェイダー化でしょうか？
この手のキャラの共通点は、先ずは上述の通り、人並み以上に正義感が強く優しいと言うのが掲げられますが、あともうひとつ重要な要素としては、融通が利かないと言うところでしょう。
つまり、この手の人が犯罪者に落ちてしまうと言うのは、自らの信念が自らの首を絞める、つまりゲシュタルト崩壊を起こしてしまうと言う事なので、そう言う意味では、カガミと一緒にいる飄々とした刑事、ナカムラ刑事くらい達観する事を覚えれば、つまり、もう少し年齢を重ねていれば、或いはカガミが２０面相になる事はなかったのかもしれません。

法が裁けぬ悪を裁くと言うプロットで有名なのは必殺シリーズだと思うのですが、実は見ている方としては中々に胸のすく展開であったりするのも事実です。
実際、必殺シリーズは人気ありましたからね。
個人的にはカガミには今後も二十面相として、法が裁けぬ悪をバッサバッサとやっつけて欲しいところなのですが、そこを正義とする世界観ではないので、これにてカガミ刑事はリタイアと言う事になるのでしょう。
いくらでも膨らませようのあるキャラでもあるので、ここでのカガミのリタイアと言うのは、いささか残念ではあります。

それにしても今回、主役であるコバヤシ少年、ほとんど台詞なかったなぁ。




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てっきり前回出てきた影男が二十面相だと思っていたのですが違った様です。
ともあれ、
明智探偵と少年探偵団ｖｓ怪人二十面相と言う構図は中々に興奮するものがあります。
しかし、少年探偵団は今作ではコバヤシとハシバだけなのかな？
もう少しメンバーを増やしてくれた方が、少年探偵団っぽいんですけどね。
ちなみに少年探偵団や怪人二十面相と言うタイトルでのドラマは過去に何度も作られていて、それだけこの設定が人気があり、又、ドラマとしても面白くさせやすいって事なのだと思います。

少年探偵団に関してですが、大昔やっていたドラマ、少年探偵団BD7と言うのあって、団員の子供が各々特技があって、それを武器に戦うと言うものでした。
身のこなしが軽やかなトンボ、力自慢のガッツ、パチンコによる攻撃が得意なゴムカン、しまいにはロボター７なんて言うロボットまで出てきて、そこはかと無く戦隊ヒーロー的な要素の強い設定が特徴的でした。
今作で出てくるハシバも、元の小説にちゃんと出てくるキャラなんですよね。
是非、ぼ・ぼ・僕らは少年探偵団～、もしくは、飛び出せGO!走ろうOH!をキャラに口ずさんで欲しいです。

ところで、三分間ショッキングのコーナー。
あのバックで流れている曲は、ちゃんと「三分間クッキング」の曲なんですね。
料理番組の曲を殺人の再現の為に使うって、よく許可が下りたなぁ。(笑)




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確か江戸川乱歩の影男も変幻自在のキャラだった様に記憶していますが、彼がイコール２０面相だったって描写はオリジナルの乱歩の小説の中であったのかな？
一応、ワタヌキの少女の殺し方がオリジナルの小説と同じだった様に思うけどどうなんだろ？
私もそれほど乱歩小説を読み込んだ訳ではないのでちょっと記憶が曖昧です。
ともあれ、これにてアケチ、コバヤシをはじめとして、怪人２０面相が出てきた事で、往年の江戸川乱歩の人気キャラが揃った事になります。

少女を敬愛する影男と、少女に自らの愛を押し付けて、あまつさえ殺害してしまうワタヌキ。
なんて言うか、良い変態と悪い変態の戦いでした。(笑)
又、コバヤシくんが何故女性的な容姿なのかと言うのも、今回の潜入捜査でなんとなく納得。
つまり、女装をしていればフェイクになるって事なんでしょう。
来週からは女装がデフォルトになるのかな？
今回アケチがコバヤシを呼ぶときに「少年」と呼んでいましたが、勿論、オリジナル小説での「小林少年」と言う呼称から来ているのは言うまでもありません。
でも、アケチも高校生だから、彼だって少年じゃん。(笑)
せめて大学生で２０歳位の設定にした方がよかったんじゃないかな？




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江戸川乱歩のオリジナルの人間椅子と違って、スプラッター的な要素が強いですが、人間が椅子に入ると言うところや、一応恋物語である部分は踏襲してるんだなぁと見ていて思いました。

よくわからないのは、先生はコバヤシ君に恋をしていたと言う事ですが、当然、彼が男であると知っていてと言う事な訳で、って事は、先生、バイプレーヤー？
まぁ、それはともかく、もう少し、先生の人となりと言うか、性癖と言うか、要するに彼のキャラをもう少し掘り下げて見せて欲しかったところです。
漠然と「ああ、こう言う感じの人なのね」とは思えるのですが、かと言って、彼が何故ホシノさんに殺されたのかと言う部分に於いての説得力が弱い様な気がします。
勿論、彼はマーダラーであり異常者なのですが、その反面、非常に愛情深く、女性（だけではないかもしれないけど）たちを殺して椅子にするまでの経緯にドラマチックなエピソードがあったはずな訳で、それを見せてくれないと、ホシノさんと先生の間のロマンチックな関係がイマイチ掴みきれないんですよねぇ。
想像に任せると言う演出なんでしょうけど、個人的にはちょっと消化不良かな。

ところでコバヤシ少年ですが、暗殺教室の渚くんよろしく、外観が大変女性的なキャラ。
これは何か意図する事があってなのかな？
特に今作のコバヤシ少年に関して言えば、体型もほぼ女性だし、所作も女性に近い。
何かギミックがあるんですかね？
渚くんは普通に男の子でしたけどねぇ。




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言わずと知れた江戸川乱歩の小説をモチーフにしていて、氏の小説の中に登場した超有名キャラクターである明智や小林と言ったキャラクターが登場するのが大変興味深く、又、サブタイトルも氏の小説である「人間椅子」を使用しているのも実に面白い。
但し、江戸川乱歩のそれを使用してはいるものの、内容自体はアニメオリジナルらしく、あくまでもモチーフとして乱歩キャラやシチュエーションを使っているだけの様で、そこも又非常に興味深く感じます。

明智言えば例の名探偵であり、小林と言えば、その明智率いる少年探偵団の団長。
ゆくゆくは少年探偵団的な集団を作るのか否かも大変興味のあるところでもあります。
更に言えば、怪人２０面相なんかも登場するのでしょうか？

内容は中々にハードですねぇ。
教師のバラバラ殺人事件やら、ゴスロリのリストカット教師やらと、非常におぞましくも気持ち悪い。
主人公であるコバヤシも、あの年齢にして物事を異様なまでに達観する性格で非常に不気味だし、アケチも「明智探偵」からは想像できない異常性のある人物で一筋縄ではいかなそう。

演出も中々凝っていますね。
最初、初登場の人物がシルエットのみで表現されていて、あるタイミングで彩色されます。
これは実に良いアイディア。
私の様に、キャラを覚えるのが苦手な人には、キャラの印象を深く刻むのに役立っていると思います。
キャラを把握できないと、今後の展開が把握出来なくなりますからねぇ。
何気に視聴者を気遣った演出なのではないでしょうか？

近代文学を独自の切り口でアニメ化すると言うのは実にユニークな試みだと思います。
何気に今期で一番楽しみな作品かも？




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