この手のキャラの共通点は、先ずは上述の通り、人並み以上に正義感が強く優しいと言うのが掲げられますが、あともうひとつ重要な要素としては、融通が利かないと言うところでしょう。
つまり、この手の人が犯罪者に落ちてしまうと言うのは、自らの信念が自らの首を絞める、つまりゲシュタルト崩壊を起こしてしまうと言う事なので、そう言う意味では、カガミと一緒にいる飄々とした刑事、ナカムラ刑事くらい達観する事を覚えれば、つまり、もう少し年齢を重ねていれば、或いはカガミが20面相になる事はなかったのかもしれません。
法が裁けぬ悪を裁くと言うプロットで有名なのは必殺シリーズだと思うのですが、実は見ている方としては中々に胸のすく展開であったりするのも事実です。
実際、必殺シリーズは人気ありましたからね。
個人的にはカガミには今後も二十面相として、法が裁けぬ悪をバッサバッサとやっつけて欲しいところなのですが、そこを正義とする世界観ではないので、これにてカガミ刑事はリタイアと言う事になるのでしょう。
いくらでも膨らませようのあるキャラでもあるので、ここでのカガミのリタイアと言うのは、いささか残念ではあります。
それにしても今回、主役であるコバヤシ少年、ほとんど台詞なかったなぁ。
乱歩奇譚 Game of Laplace 1 (完全生産限定版) [Blu-ray]