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正義のセ

正義のセ ♯7

保育園の不手際によって園児が怪我を負ってしまった事に対し、父親が被害届けを提出した事が発端となるエピソード。
1話目を除けば、今回が一番面白いエピソードだったんじゃないかと感じました。
怪我を負った園児の件は切欠であり、本質は更に根深いところにあると言うのは、現代に於ける待機児童問題と上手にオーバーラップしています。
現実社会に於いても、子供を保育園に預けられない親御さんは沢山いる訳で、そう言う意味では、保育園側がある種殿様商売的な側面を持ってしまう、或いは、そう言う気質で運営してしまうところが増えてもおかしくない訳です。
保育園を巡るダークサイドと言う、ともすればかなり重厚にならざるを得ないテーマを、ライトな劇のスタンスを崩さずにで上手く纏めた良い回だったのではないかと思います。


怪我を負った園児の父親役には近藤公園が扮します。
見た目も相まって、比較的「良い人」役が多い様に思う公園氏。
様々なドラマで顔を見る事が出来る訳ですが、個人的には玉川区役所 OF THE DEADでゾンビになってしまう主人公の気の良い義理の兄の役が印象に深く残ってます。
あと、近々では世にも奇妙な物語にも出演してました。
我が子を思う誠実な父親役がピッタリと嵌ってましたね。

待機児童は今やわが国では最も深刻な問題のひとつです。
需要に対して供給が少ないと言う事は、即ち、上述した通り、実入りが良いか悪いかは別として、殿様商売になり得るビジネスに成り得る危険性を含んでいます。
今回のエピソードでは園長が従業員の数を誤魔化し、市からの助成金を多く得ていたと言う所謂詐欺行為を行い、且つ、運営の基準を遵守せずに子供たちを預かっていたと言う、二重の違法行為を行っていました。
当然、父兄の中にはおかしいと感じる人がいたのかもしれませんが、先述の通り、子供を預けると言う事が最大のプライオリティである以上、アドバンテージは園の方にあります。
つまり、父兄側も多少の違和感には目を瞑らざるを得ない状況にある訳です。
ちょっと意見をしようものなら、「じゃあ、別の園をお探し下さい」なんて展開になりますからね。
つまり、保育園側の機嫌を損ねれば、場合によっては保育園難民になる可能性がある訳ですから、父兄にしてみれば、単に保育園に我が子を預けている以上の深刻な問題を抱えている事になります。
故に不正には口を閉ざさざるを得ません。
受け入れてくれるだけで有難いのですから。
現実社会でも、質が同じか否かは別として、こう言うジレンマと言うか、歯痒さと言うか、理不尽な思いをしている父兄も或いは少なくないのかなと思いながらドラマを観てしまいました。

正直、先週までのドラマがあまり面白くなかったので、今週がイマイチだったら視聴をやめようと思っていたのですが、今回のエピソードはそれなりに良かったので、来週以降も観てみようと思います。










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