当然脅威は涼太と麗華ですが、ここに来て、周辺キャラも具体的な行動をし始めて、物語のコントラストがはっきりしてきた様に感じます。
美都側と光軌側は線対称と言うかなんと言うか、状況が鏡の様で、先週は麗華の母親は父親に振り回されていたと言うエピソードが語られ、今週は涼太の父親が母親に執着していた事が語られています。
即ち、麗華の人格形成の根拠に次ぎ、涼太のそれが語られた訳です。
共に同姓の親の歪んだ強い愛情を見てきた身であり、今のパートナーに対する愛情のカタチはまさに親のそれと同種である事がわかります。
お互いの伴侶がそう言う怖さを持ち合わせた人なので、プレッシャーもハンパではないでしょう。
今回の目玉はやはり美都の妊娠。
状況的に父親は光軌である確立が高い訳で、その事実がより美都の精神を孤立させていきます。
涼太に対しての関係を清算させたいと言う欲求と、シングルマザーにならざるを得ないと言う今後の不安との間で揺れ、又、それを最愛の相手である光軌には決して相談出来ないので頼れる相手がいません。
或いは母親の元へ戻ると言う選択もあるのでしょうが、関係上、それは選択しないでしょう。
八方塞がりになった美都なのですが、これは裏返すと、イニシアチブを涼太が握ったと言う事でもあり、より美都に自由が無くなった訳です。
又、今回中々切なかったのは、一見、浮気に対する嫉妬心がない様に感じられていた涼太が、実は凄く嫉妬の炎に包まれていたと感じられて事でしょうか?
自らの嫉妬心を後ろにやってまでも美都と一緒にいたいと願う涼太の心情は、恐ろしくも悲しくもあります。
さて、最後のシーンで美都の浮気をばらす怪文書をマンション内で配布しているシーンがありましたが、次週以降はこの人物が誰なのかと言う事にフォーカスするのでしょう。
個人的には小田原なんじゃないかと予想しています。
理由としては、小田原が好きな相手が涼太か美都のどちらかじゃないかと言う事。
ここもキーなんだろうなぁ。
小田原がゲイである可能性も無くはない訳で…。