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流星ワゴン

流星ワゴン ♯10

ついに最終回を迎えた流星ワゴン。
今期の観てたドラマの中で一番楽しみなドラマでした。
何度か同タイトルで作劇されているみたいですが、人気があるのもわかります。
荒唐無稽ではあるのですが、その設定が非常に面白い。
自分の親が自分と同じ年齢だった場合、果たしてどんな会話が成立するのだろうと言う疑問を持った事がある人も少なくないと思います。
或いは、逆の立場でもありですね。
即ち、自分の子供が自分と同じ年だった場合、どんな会話が成立するのだろう?
これは非常に深い問題で、もちろん生きてきた時代が違うが故の価値観の差もあるでしょう。
ただ、立場としての上下が無い場合、つまり、素の人間同士として対峙した場合、親と子はお互いをどんな風に認識するのだろうかと言うシミュレーションは大変興味深くあります。
ドラマである以上、面白可笑しく、或いはドラマチックに話を進めていかなければならない故、イベントをこなしていくと言うかたちのエピソードにせざるを得ない訳ですが、現実問題として、同じシチュエーションにあった場合、やっぱり語り明かすんじゃないかな?と思ってしまいます。
同じ年であるが故に話せる事もあるでしょうし、お互いの意外な一面を知ることも出来るのかもしれません。
あたりまえですが、親として、或いは子としてのフィルターを通してしか、お互いを知る事が出来ない訳ですが、その箍を外す事が出来たら、或いは、世の中であふれ返っている親子の間のトラブルも、円滑に解決出来るようになるのかもしれませんね。

さて、このドラマの功労者はやっぱり香川照之でしょうね。
ひょっとして、彼の代表作になるかもしれません。
すばらしいチュウさんを演じてくれたと思います。
「ここのところずっと半年くらいここにいた」は笑いました。
チュウさんはあの後、ちゃんと成仏したんでしょうかね?
なんだかんだで親馬鹿なチュウさんだから、あのまま数年くらいあの場所でウロウロしてるかも知れませんね。







流星ワゴン

流星ワゴン ♯9

冒頭の一雄と広樹のシーンが一番感動しました。
って言うか、ここが今回のクライマックスかと思えてしまう程でした。
親の子に対しての想いと言うのは、それはそれは色んなものがあるでしょう。
どんな親も子供に上手く言ってほしい。
それが故に、無言の、或いは無意識のプレッシャーを掛けてしまいがちです。
正直な親であればチュウさんの様に「逃げたらいけん!」って言うのでしょうけど、それを言わない勇気と言うものがあります。
自分の子供に「逃げてもいい」と言うのはとて勇気の要る事です。
「勝ち続けた奴などいない」
これを上手に教えられる親が世の中にどのくらいいるのでしょう?
戦うべきところと、逃げてもいいところ。
それらを上手に教えてあげられる親になった一雄は、最高の父親と言っても過言ではありません。
さて、いよいよ来週は最終回。
こっちの親子の問題も、どうやって解決するのか?
楽しみですねぇ。






流星ワゴン

流星ワゴン ♯8

なるほど、走馬灯=流星ワゴンって考えると中々道理が通っている様に思います。
つまり、死ぬ前に今までの人生のやり直しが出来るって言うシステムなのかと。
だとすると、一雄の死因は何なんだろう?
あのベンチで朝までいて凍死してしまったとか、或いは、息子に殴られたところが致命傷になってしまっていたとかかな?

さて、そんな一雄ですが、今回のいじめっ子連中に対する態度は非常にカッコよかったと思います。
死を覚悟している、つまり後が無いと分かっているからこそ守りでは無く、攻めに徹する事が出来たのでしょう。
基本、保守的な彼が、あんな風に攻めの姿勢を見せるのはありえない事で、それは一雄自身が、あれは本当の自分ではないと言った通り、今までの生活の延長線上ではあの結末はあり得なかった訳です。
そう考えると、非常に運命と言うのは意地悪なのかもしれませんね。
捨て身になって初めて自分の思い通りの現実が手に入るのですからね。

最後に残ったのはチュウさんの心残り。
残すところあと2回。
綺麗にまとまるといいなぁ。







流星ワゴン

流星ワゴン ♯7

やっぱりね、幽霊の表現がちょっとチープだと思うのですよ。
橋本と健太があまりにも普通の人間っぽくて、ややドラマに説得力が欠ける様に思えます。
普通の飲み屋にいて、多くの人間が目撃している生霊と幽霊ってねぇ。
ちょっと荒唐無稽な感じがしちゃうんですよねぇ。
ここらへんはもう少し演出の仕方を考えてもよかったんじゃないかな?
健太とママが会える事自体は非常に感動的なんですが、会うまでのプロセスがちょっとチープで、ご都合主義っぽく感じてしまいます。
やっぱり見せ方だと思うのですけどねぇ。

さて、来週からはいよいよ物語の核心に迫るのかな?
一雄が何故やり直しをするのか?
何故そこにチュウさんが現れたのか?
橋本親子の存在の意味は?
色々紐解かれていくのでしょうかね?






流星ワゴン

流星ワゴン ♯6

いやぁ、香川照之凄い!!
若い忠雄と歳をとった忠雄の1人2役ですが、老けメイクをしているとは言え、ちゃんと年取った忠雄に見えるし、若いチュウさんの延長線上に今の忠雄がいるのが想像できます。
それにしても海岸での一雄とのやりとりのシーンは圧巻でした。
あの、だんだん口に唾が漏れてくる様はお見事!!
チュウさんの必死さが良く伝わってきます。
迫真の演技でした。
いや、いるよ、ああ言う人!!

SF的に言えばタイムパラドックスと言う事になるのでしょう。
違う時間軸の同一人物が対峙、邂逅する事は出来ないと言うルールがあり、今作もそれを踏襲しています。
故に歳を取った自らを遠くから見つめるチュウさん。
自分ではあるけど自分ではない訳で、思い通りになかなか動いてくれない様にもどかしく感じているのではないでしょうか。
でも、自分の事だから故、意外と俯瞰して見る事が出来ないのかもしれませんね。






流星ワゴン

流星ワゴン ♯5

今回のエピソードは個人的にはイマイチだったなぁ。
とりあえず、幽霊の定義が曖昧で、イマイチリアリティを感じられないと言うかなんと言うか・・・。
あの世界に於いては、ある条件を満たせば、幽霊である橋本親子も一般人の前に姿を現す事ができる様です。
これがちょっとご都合主義に感じてしまうんですよね。
あくまでも一雄とチュウさんだけに見えるのだったら良いのですが、今回みたいに、例えば健太が普通に一般の人の前に姿を現す事が出来るのだとしたら、それは普通の人と極めて近い存在だと言う事になります。
もしあれが可能なのだとしたら、やれる事は飛躍的に多くなります。
橋本がその気になれば、橋本の生き残った元奥さんの傷のケアも相当なところまで施す事ができるはずです。
勿論自分たちの傷のケアも出来る訳だから、成仏への道も近くなるはずです。
何も一雄とチュウさんの力を借りるまでもないと思うんだけどなぁ。

しかし、ドラマの効果とは怖いもので、今や井川遥をテレビで見かけると、「パチンコ中毒の人」と言う風に思ってしまいます。
ユーキャンのCMなどでも良く彼女を見かけますが、お洒落なカフェで勉強しているシーンを見ても、「この後、パチンコで散財するのだろうなぁ」なんて思ってしまいます。
それだけ彼女のパチンコに狂っているシーンはインパクトがあったのだと思います。







流星ワゴン

流星ワゴン ♯4

未来の宝くじの番号が分かったら・・・或いは、未来の競馬の万馬券の番号がわかったら・・・。
誰しもそんな事を考えると思います。
で、チュウさんはそれを実行した訳です。(笑)
実際、チュウさんの言うとおりだと思うのですよね。
あんな風に「時間を渡り歩く」と言う状況にあると言うのは、ある意味特権でもある訳で、そんな状況に置かれているのだから、それなりの益を得てもバチはあたらないでしょう。
それに異を唱える一雄の頭が固いのだと、私も思います。
そもそも、悲惨な現実を変える為にタイムトラベルしている訳で、一雄自身も現実を変えようと言う意思があります。
もしチュウさんのやった事がズルだと言うのであれば、今現在一雄が行っている事自体がズルになります。
頭固いと損するぜ!
一雄!!

さて、良妻賢母だと思っていた妻がパチンコ狂いだったとは・・・。
実際パチンコで財産を無くしたと言う話しは現実的にある話しで、決して500万円を使い込んだと言うのは非現実的な話しではありません。
熱くなると人間、忘れてしまうので、後先考えなくなっちゃうんでしょうね。
ギャンブルって怖いですね。
しかし、井川遥が狼牙の台を打っているシーンは結構笑えたなぁ。
何故か妙に堂に入ってて。







流星ワゴン

流星ワゴン ♯3

このドラマの一番のインパクターは言うまでもなくチュウさんでしょう。
彼の型破りなキャラが楽しみで観てるって人も少なくないはず。
型破りなだけではなく、強い意志を持って生きてきた人だと言う事が彼の言動から伺ってとれます。
それは即ち彼の行動指針となり、彼の編み出した成功法則なのかもしれません。
表面的な常識に囚われすぎている我々現代人の固定観念に風穴を空けてくれている様です。
まぁ、ルール無用なんですけどね。
逆上がりが出来ない健太に掛けた言葉は中々心に刺さるものがありました。

さて、そのチュウさん役の香川照之の演技もいいですねぇ。
そこはかとなく武田鉄矢を彷彿とさせると感じるのは私だけでしょうか?
番組最後のプレゼントコーナーで見るチュウさんになりきっている香川照之が非常にいい!!
50名の朋輩にプレゼントなのね、了解!!







流星ワゴン

流星ワゴン ♯2

個人的には今期一番楽しみにしているドラマ、流星ワゴンの第二話。
近々で放送されたドラマでは「素敵な選TAXI」が一番プロットが近いと思いますが、「素敵な選TAXI」が一話完結なのに対して、「流星ワゴン」はやり直しがもっと壮大です。
要は、一雄の犯してきた失敗は数知れず、多岐に渡って自らの行動をフィックスしなければならないと言う事です。
と同時に、劣悪な親子関係に於ける原因の究明的な要素もあります。
忠雄と一雄の関係はもちろん、一雄と広樹の関係に於いても各々の感情の行き違いが多分にあり、各自、特に一雄がそれを理解していないが故に現実が拗れていったと言う経緯を理解する事、そして互いの関係をより良いものへと再構築すると言うのが大きなテーマだったりします。

一雄は「親の心子知らず」を絵に描いた様な人なのですが、ドラマが進むにつれ、一雄がどんな風に変化していくのでしょう?
しかし「狭い町じゃけぇのぅ、みんなおんなじ様になるんじゃろ?」は笑ったなぁ。
ならんて!(笑)
「ストーブカー」と、あと「広ちゃん、飲んでみぃ!」も可笑しかった。

さて、ところで忠さんは生霊なのかな?
一雄の前に現れた忠さんは43歳当時の世界に生きていた忠さんな訳だから、どちらかと言うと、タイムスリップしてきた人と言う方がしっくりするんですけどね。







流星ワゴン

流星ワゴン ♯1

「あすなろ三三七拍子」がつい最近放送されたばっかりなのに、又しても重松清原作によるドラマが放送されるのだから、重松清ってやっぱり売れっ子作家なんですねぇ。
そして、今回も又、西島秀俊と香川照之のダブル主演です。
最近では勿論、「MOZU」が最も記憶に新しいのですが、その前も「ダブルフェイス」でダブル主演だったので、今作で3回目のタッグと言う事になります。
これだけ共演が多いと、彼ら二人はもう息もぴったりですね。
「ダブルフェイス」と「MOZU」は重いドラマでしたが、今作は割りとライトなノリで、二人とも今までとはガラっと役柄が違います。
「MOZU」からそんなに時間が経ってないので、観ている方としては印象を引きずるかなとも思ったのですが、全然そんな事はなく、「MOZU」とは全く違う西島秀俊と香川照之をみる事が出来ました。
役者って凄いなぁ。
特に香川照之の破天荒振りは中々堂に入っていて、「いるいる、こういうおっちゃん!!」って思ってしまいました。

気になったキャストとしては西島秀俊演じる一雄の部下の千賀役の入江甚儀。
彼もメキメキと実力を付けてきた若手俳優ですね。
「闇金ウシジマくん」も記憶に新しいところですが、やっぱり最近では「キカイダーreboot」のジロー役が印象的でした。

若いころの一雄の母親役は渡辺真起子が演じてます。
彼女も売れっ子ですねぇ。
現在放送中の「○○妻」にも出てますし、「続・最後から二番目の恋」も記憶に新しいところです。

ドラマ自体も非常に面白い!
タイムトラベルものも最近ではとても多く、この流星ワゴンと同じ放送枠だった「仁」もタイムトラベルものだったし、最近ではバカリズム原作の「素敵な選TAXI」もそうでした。
奇しくも、どの作品も非常に面白かったのですが、この流星ワゴンも非常に面白くて、次回が気になってしかたありません。
質としては「素敵な選TAXI」に似てますね。
いや、むしろ「素敵な選TAXI」が「流星ワゴン」に似ていると言った方が正解なのか?
少しづつ過去の過ちを是正して行き、自らの望む現在を作ると言うものですが、回数の多い分、「素敵な選TAXI」よりもギミックが多く隠されていそうです。
幸い原作も読んでいないので、逆にラッキー!
純粋に楽しんで観れるからね!
何気に今期のドラマで一番楽しみかも?









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