相変わらず何の感情移入も出来ないのですが、若干前回とは印象が変わったところがあります。
前回の放送では誰一人マトモな人がいないと言う印象で、美都は勿論、香子も大概なモノだと思っていたのですが、どうしてどうして。
なんと、香子は至極常識人だったのですねぇ。
暴走している美都を見限った姿は中々颯爽としていて格好よかったです。
ただ、唯一美都の抑止力になりそうな香子が去ってしまった事で、美都の暴走は拍車が掛かりそうで、今後の混沌ぶりが想像に難くありません。
で、そんな美都を暴走させている相手である光軌。
どうも彼のキャラが掴みどころがなくて見ていてもどかしいところがあります。
少年時代の彼は中々に正義感の強い少年だったのではないかと思うのですが、現在の彼には嘗ての面影が無い様に感じます。
勿論、役者が違うので、そう言う意味で印象が変わるのは致し方ないのですが、そう言う意味では無く、なんと言うか、少年の頃の彼の性格を鑑みると、平然と不倫をするキャラに変貌する様な風には思いづらいのですけどねぇ。
又、光軌自身は非常に優しい男だと言う演出が所々でされているのですが、はたして、そんな優しい男が、孕んでいる女房を放っておいて嘗てのクラスメイトと何の躊躇も無くホテルへ行くかなぁ？
確かに優しさと性衝動は別物なのですが、ドラマのキャラとしては、凄く掴み難く感じてしまうのですよねぇ。
更に、お互い様ではあるのですが、美都に対して自らが既婚者である事を隠した状態で関係を持ち、あまつさえ悪びれる事も無く、しかも簡単にそれを白状してしまう訳で、単純にだらしない男にしか見えないので、逆に優しい男だと言う演出が邪魔に感じてしまいます。
勿論、美都がだらしないのは言うまでも無く、更に言えば、頭もあまり宜しくない女性な訳で、全く彼女とは正反対の、つまり頭も良くキッチリしている涼太には簡単に見透かされてしまう訳ですが、これは涼太にとっては残酷な現実以外の何ものでもありません。
つまり、美都は涼太を騙し続ける事もハナっから出来ない訳で、と言う事は、涼太はその事実を知りながら日常を過ごしていかなければならないはずなので、それはそれは大変な苦痛の伴う生活が始まるって訳です。
ま、それで涼太が今後壊れていって奇行に走るのでしょうけどね。
とりあえず、今のところ、ひたすら自分勝手に快楽を楽しむ主人公とその相手のドラマと言う印象しかありません。今後中心の２人に様々な逆風が吹くのでしょうけど、寧ろ、逆風を吹かせている側に感情移入しながら観てしまいそうです。
って、そう言う見方をするドラマなのかな？
