前作は結局セイバーがギルガメッシュを倒して「憎いヤツ」とか言われてたけど、今作のギルガメッシュは最後の最後まで不敵でよかった。
大ボスであるギルガメッシュと最後に対峙するのが、主人公である士郎だと言うのも非常に良い。
又、その絶対的な大ボスであるギルガメッシュに対抗する能力を士郎が持たせる為の要素をしっかりと用意しているのは流石だと感じます。
つまり、アーチャーが士郎の将来であると言う事。
魔力は凛から貰う事。
ギルガメッシュの苦手な相手がアーチャーである事。
一見、人間である士郎がサーバントと戦うと言うのは無理がありそうなのですが、これらの要素を丁寧に描いてきたからこそ、人間である士郎がギルガメッシュと対等にやりあうと言う事に十分な説得力が生まれます。
さて、ちょっとわからなかったのは、何故アーチャー、つまり英霊エミヤがまだあの段階でいたのかって事。
結局彼は士郎の情熱に負けて消えたふりをしてたって事なのかな?
もう少し説明が欲しかった気がします。
その英霊エミヤ。
髪型が士郎と同じになっていたのは敢えての演出でしょう。
凛を「遠坂」と呼び、士郎を彷彿とさせる言動をすると言うところは、映画のラストとほぼ同じだった様に思います。
ただ、映画は確か杉山紀彰がラストだけアーチャーの声を当ててたように思ったけど、今作は最後まで諏訪部順一でした。
声質が違いすぎるから、諏訪部順一が士郎っぽく演じるのは無理があるかな?(笑)
自分、つまり士郎を凛に託すアーチャーですが、あのアーチャー、つまり英霊エミヤが未だ士郎だった頃は、凛とは特別な関係にはならなかったのかな?
まぁ、同じ人間でも選択によっては未来が変わるって事なんでしょうね。
来週は後日談的なエピソードになる様です。
士郎と凛がどんな付き合い方をしているかも気になりますが、クズ中のクズである慎二がどうなるのかも気になります。
桜も凄く気になるのだけど、今作で彼女が物語りの中心に来る事はもうないですね。
せめて凛の実の妹だと言う事実が明るみに出て欲しいとは思います。
それにしても、今作はセイバーと綺礼の活躍が少なかったですね。
特に前作のラスボスだった綺礼は、あっけなく途中退場。
同じ物語なのに、キャラの配置が前作と随分違っていて、凄く新鮮でした。