すいかのドラマ三昧

物語の当面の肝になるのは、火星軍と地球軍のパワーバランスをどんな風にイーブンにもっていくかと言う事でしょう。
現状だと圧倒的に戦力的に有利な火星軍なので、例え伊奈帆がその場で知恵を絞って戦って勝ったとしても、あくまでも場当たり的な戦いである事は否めません。
両軍の戦力の差は、竹やりと戦車くらいあるので、現状では戦争そのものが成立しませんからね。
そう言う意味ではやはりキーパーソンとなり得るのは元地球人の火星人、スレインだと思います。

さて、今回の火星のカタクラフトですが、ややインパクトに欠けるかなと。
いくら強力な武器を携帯していようとも、所詮は手持ちの武器。
脅威と言う意味では前回の方が遥かに脅威だと思います。
前回のカタクラフトは基本的には全ての攻撃が無効ですからね。
圧倒的だと思います。
あと、いくら戦力的に有利だとしても、何故火星軍は単機で行動するかな？
例えば前回のカタクラフトが３機小隊で行動していたとしたら、地球側の戦力は、もう手も足も出ないはず。
まぁ、それを言っちゃ、物語が成立しませんかね？

---

思った通り、姫の襲撃事件は火星側が戦争を勃発させる為に自らが起こした事件でした。
火星からしてみれば、圧倒的な戦力を誇っている以上、地球に負ける訳はありません。
故に、戦争させ起こってしまえば地球を制圧できるのは確実である為、和平をする必要はない訳です。
又、例の姫様の存在にも何やら曰くがありそう。
無条件で崇拝されている訳でもなさそうな事が示唆されていました。

全てを吸収するバリアを機体表面に張り巡らせているカタクラフトには一見死角が無い様に思えますが、その無敵さ故、視界を確保できない機体だと言う事に気づく伊奈帆。
結局背中に通信用の端末がある為、一部にバリアがかかっていない状態でしたが、ちょっとあれは納得できないなぁ。
だったら、有視界で操縦する為に、機体前面に視界確保する為のポイントを設けていた方が自然だし、設備も少なくてすみます。
ましてや視界をサテライトから送られてくる映像に頼る必要も無いので、トンネルで追跡不能になる事もありません。
あんなに凄い科学力を有するのに、そんな間抜けな事をするのかな？
ちょっと無理があるな。

今後物語りのキーパーソンになるのは、間違いなく、元地球人の火星人スレインでしょう。
結局彼は裏切り者になってしまったので、地球側に加担せざるを得ません。
又、地球側に火星の姫がいる訳ですから、結託するのは間違いないでしょう。
おそらくは、彼経由で火星に対抗するテクノロジーを得る事ができるんじゃないかな？

あと、伊奈帆と姫の恋もあるのが予想できますね。

---

火星からの大使が襲撃された事をきっかけに勃発した戦争。
そもそも大使である姫を襲撃したのが地球側のテロリストなのか、或いは火星側が地球側に戦争を仕掛ける為の大儀が必要な為に敢えて自らの姫を襲撃したのか、明確には説明されているシーンはありませんが、どうやら後者の様な気がします。

当初火星側の攻撃に対して高を括っていた地球側の軍人ですが、その圧倒的なテクノロジーになすすべもありません。
航空機も地上用人型兵器も火星のそれの足元にも及ばない程の性能差があります。
火星側から「原始人」と揶揄されてしまう程、両者のテクノロジーの差はかけ離れています。
人間は圧倒的な力を手にすると、優越的に残酷に振舞う事が出来てしまうものですが、それが戦争ともなれば余計にその傾向は強くなります。
そう言う意味では、火星側が「楽しんで」地球人を狩っている様は妙にリアリティを感じてしまいます。

未だ物語は序盤であり、主人公も具体的な行動をしている訳ではありません。
一体この圧倒的な戦力に対して、どうやって戦っていくのか？
実に楽しみです。

---

地球ｖｓ火星の抗争と言う構図。
火星の人は地球からの移民なので、元地球人と言う事ですね。
今回はあまり出てきませんでしたが、要するにロボットによる戦争モノと言う話なのでしょうか？
又、火星側の方は古代のテクノロジーを得ている為、地球の戦闘力などは足元にも及ばないと言う設定です。
これはかつてのイデオンの様な感じなのかな？
パワーバランスは圧倒的に火星側にあるので、間を埋める為のオーバーテクノロジー的なものが地球にもたらされるはずですね。

魔法少女まどか☆マギカ以来、引く手数多の虚淵玄さん脚本の新作アニメ。
本当に虚淵さんはあちこちで仕事してますね。
仮面ライダーガイムも虚淵さんがメインライターですし、大忙しですね。
やっぱり魔法少女まどか☆マギカの成功が彼を押し上げたのでしょうかね？

---